第一の関門 妊娠

妊娠

「おめでとうございます。妊娠していますよ」

先生のお言葉に声にならない声を上げたような気がします。
奇跡が起きたのは結婚して8年が経っていました。

着床してくれた。私のお腹に。
信じて進んできたけど、いざとなると信じられない瞬間でした。

「次回、赤ちゃんの心拍確認ができたらここは卒業です。
出産する病院を考えておいてください。」

心拍確認・・・第二の関門

実は私たち夫婦は、今までに一度だけ妊娠の陽性反応が出たことがありました。
もう嬉しくて嬉しくて、すぐに両家にも報告し、出産をして家族が増える未来の想像で
心が躍っていました。
しかし初めての妊娠は、心拍を確認する前に終わったのでした。
どんなに安静にしていても、防げなかった。
超初期の流産は仕方のないことだとどんなに周囲から慰められても、自分の行動を責めたし、妊娠しにくい自分の体ではもう二度とない・・と絶望に突き落とされ、しばらく立ち直ることができませんでした。

その経験があり、妊娠したことの喜びを爆発する以上に、次の心拍確認ができるまで
より一層気持ちを引き締めたのでした。

それでも、車で私が出てくるのを待っていた夫は、表情で分かったのでしょう。
ハイタッチ!!
抱き合って素直に喜び合いました。

さて、次なる第二の関門 心拍確認の日まで、心穏やかに待てるのでしょうか。

 

 

私たち夫婦は、本当に幸いなことに、一度目の体外受精で妊娠という結果になりました。

しかし医学の力を借りても、何度も何度も希望が叶わないことはあります。
そのたびに心も体も痛み、いつまで不妊治療を続けるのか・・という決断に迫られる状況がいつかはきます。
年齢・・経済的事情・・。どの選択であっても、子供を授かりたいと願うカップルにとって、子供を持たない未来を受け入れるのは苦渋の決断であり、一生癒えることのない悲しみを持ち続けていることを、自身の不妊治療の経験を通して知りました。

2022年4月から 日本において不妊治療が保険適用されるようになりました

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