応援団長になった後のほうが大変だった話
応援団長に選ばれて一安心。
選ばれた兄も、そして私も、どこかでそう思っていました。
しかし実際は、選ばれてからのほうが何倍も大変でした。
小学生の応援団長には想像以上の仕事があります。
- 応援の振り付けを考える
- コールを考える
- 団員の意見をまとめる
- みんなの前で話す
- 先生と相談しながら進める
- 選手宣誓の言葉を両団長で決める
大人なら当たり前に感じることでも、小学生にとっては初めて経験することばかりです。
「選ばれた人」ならではのプレッシャー
白組団長になった兄は、決して順調とはいえない状況でした。
振り付けが思うように進まない。
団員をうまくまとめられない。
先生とのやり取りにも戸惑う。
さらに隣には、ライバルの赤組がいます。
赤組は順調に見える。
自分たちよりまとまって見える。
そんな風に感じてしまうこともあったようです。
人はつい、自分に足りない部分ばかり見てしまいますよね。
特に、責任のある立場になると、その傾向は強くなるのかもしれません。
頑張っている子ほど弱音を吐かない
家では何も話さなかった兄。
しかし後から弟を通して、学校で悔し涙を流していたことを知りました。
振り付けを間違えたり、
コールを間違えたり、
思うようにできず悔しい思いもしたそうです。
親は毎日一緒にいて、聞いているつもりでも、
子どもの本当の気持ちをすべて知っているわけではありません。
特に責任感の強い子ほど、
「心配をかけたくない」
「弱いところを見せたくない」
と抱え込むことがあります。
だからこそ、言葉よりも表情や様子を見守ることが大切なのだと感じました。
親にできることは意外とシンプル
そんなとき、親ができることは限られています。
問題を代わりに解決することはできません。
代わりに応援団長をやることもできません。
我が家ができたことは、
練習に付き合うことと、体調管理を支えること。
それだけでした。
家では家族総出で振り付けやコールの練習。
赤組応援団員の弟も協力してくれました。
キックボクシングを習っている弟は、振り付けのパンチやキックのキレのいい動きを兄に教えていました。
お互いを高め合うその姿を見て、双子ならではの良さを改めて感じました。
本番前に訪れた最後の試練
そして本番直前。
毎日大声を出し続けた兄の喉が限界を迎えました。
声がかすれ、ほとんど出ない状態に。
それは赤組団長も同じ状況でした。
それだけ子どもたちが全力で取り組んでいた証拠です。
- ご飯以外の時間はなるべくマスクを着用
- 家では極力しゃべらない
- 水分やのど飴で喉を潤す
できる限りのケアを続けました。
子どもの挑戦を支える親でいたい
応援団という役割を通して感じたのは、
子どもの成長は成功体験だけで生まれるわけではないということです。
悩んだり、
失敗したり、
焦ったり、
悔し涙を流したり。
そうした経験の積み重ねが、人を成長させるのだと思います。
親にできることは、先回りして壁を取り除くことではありませんでした。
壁に向かう子どもの隣で、
「大丈夫、見ているよ」
「困ったときは、いつでも力になるよ」
と伝えながら見守ること。
応援団の練習期間は、子どもだけでなく、親にとってもそんな学びの時間になりました。
- 応援団や児童会などリーダー役に挑戦する子を持つ保護者
- 子どものプレッシャーとの向き合い方に悩んでいる方
- 双子や兄弟姉妹の成長を見守っている方
- 「親に何ができるのだろう」と感じている方

